講師:福祉保健部福祉課
課長代理 大戸 敏雄氏
参 事 斎藤 隆生氏
◆臼杵市における地域福祉への取組みや生活困窮者支援法について学ぶ
『安心生活お守りキット事業』
~安心生活お守りキット事業の概要~
臼杵市では、高齢者や障がいのある方などの見守りが必要な人たちが安心して住み慣れ た地域で生活を送り続けることができるようなまちづくりを目指しています。
ひとり暮らしの高齢者や障がいのある方、健康に不安のある方などが、本当なら起きない 方がいい“万が一の時”に備えておく、また、そのような方の身に何か起きたときでも地域の 中でしっかりとサポートできるような態勢を整え、地域内の人と人とのつながりをいっそう緊 密なものにしたいという思いから、安心生活お守りキット事業に取り組んでいます。
~救急活動に必要な情報を冷蔵庫に入れて保管~
氏名や生年月曰、血液型などの救急医療活動に必要な 個人情報や、家族や近所の友人など緊急時の連絡先、 かかりつけの医療機関などの情報を書いたカードを、500mlのペットボトルぐらいの大きさのプラスチック製の容器に入れ、自宅の冷蔵庫の中に保管しておぐというものです。また、出かけた先での万が一に備えて、同じ情報を 記載した保険証サイズのカードもお配りします。
~集めた情報を台帳化、見守りや消防?防災にも活用~
臼杵市では自治会の区長さんや民生児童委員の皆さんの力をお借りして事業を実施していますが、集めた情報を取りまとめた台帳を作成します。これにより、消防署や社会福祉協議会、区長及び民生児童委員の皆さんと情報を共有することができ、地域での見守り活動や消防、防災などにも活用することができるようになります。
~配布対象者~
①70歳以上のひとり暮らしの高齢者の方
②70歳以上の高齢者だけの世帯の方
③障がいのある方
④健康に不安を抱えているなどの理由で配布を希望する方
(若くて持病を抱えている方、日中独居になる方なども含む)
※この事業では、集めた情報を台帳化し、地域での見守りや 消防?防災等の活動にも利用するので、そのことについて同意をいただける方に限ります。
『臼杵市の生活困窮者自立支援事業の特徴』
◎モデル事業実施段階において、全国では唯一、将来の地域福祉計画の見直しを視野に入れた「臼杵市生活困窮者自立支援計画」を策定中。
◎モデル事業では、自立相談事業が必須で、その他は任意事業であるためバラツキがあるが 臼杵市では当初から、就労準備や就労訓練、家計相談に取組んでいる。
◎事業推進のため「臼杵市協働まちづくり会議」の「安心生活部会」において、官民連携(社会福祉協議会、大分労働局求職者支援室、地域包括支援センターの参加)による議論を行っている。
◎家計相談や就労支援を強化するために、家計相談には「グリーンコープ大分」就労支援と就労支援準備には 「ワーカーズコープ」をパートナーとして協力を得ながら事業を実施している。