うすきプラットフォーム
うすきプラットフォームのご報告
令和6年度 第8回うすきプラットフォーム
テーマ 「事例検討 生活困窮分野」
令和6年度うすきプラットフォーム第8回目を開催しました。
今回は生活困窮分野の「支援の現場を知る」という目的で事例検討4回目を行いました。テーマは生活困窮の支援についてで、臼杵市社会福祉協議会の塩月より事例の紹介がありました。
事例は子どものいる夫婦の世帯で子どもは不登校、父親は無職、母親はトリプルワークをしているといった家庭の事例です。グループワークでは地域の資源で考えられるものは何かないかという点と、他機関で関われるところはないかという点を考えてもらい、次のような意見が出ました。
・母親の負担を軽減していくとともに、父親の自信喪失の理由・きっかけなど、生活困窮に至るまでの経緯を詳しく把握する必要がある。家計改善などはその後で。
→そのためには、まずは、本人含めた対象者が相談しやすい関係性を少しずつ構築していくことが必要
・父親の就労に向け、まずは心理面のサポートが必要
→そのためには、一緒に伴走してくれる人を見つけることが第一
・父親の自信を取り戻すことが必要
・友人の飲食店の手伝いをもっと広げていけないか
・サポステの紹介、活用検討
・SSWとのやりとりを今後も継続していき、こどもの意向を聞き出すことが必要
・家庭や学校以外のこどもの居場所の1つとして、公民館教室も視野に入れる。
・飲食業を営んでいたこともあり調理師免許をもっているという強みがあるので、本人の強みを活用し、自信回復へつなげるようなアプローチが良いのではないか
・こどもに関しては、SSWが今後も関わっていき、特性の見極め、見立ても必要。
生活困窮のケースでは多様な課題が重なり合う事が多く、様々な機関で介入を必要とするケースや、制度の狭間でどの支援も受けられないケースもあります。困窮している原因が1つではなく複数である事が多いため、世帯全体でとらえるファミリーサポートの視点を持つことが大事です。課題解決の為には多機関、多職種とさらなる連携が必要になり、プラットフォームがその一役になれば良いと思います。