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うすきプラットフォーム

うすきプラットフォームのご報告

令和6年度 第11回うすきプラットフォーム
テーマ 「事例検討:支援の現場を知る(高齢者分野)」
今回のテーマは「事例検討:支援の現場を知る(高齢者分野)」という事で高齢者支援課と地域包括支援センターから発表していただきました。今回は、地域包括支援センターの小野氏が関わった事例を通して、本人の希望や意向を汲み取る為にはどうすればいいのかという事を中心に講義とグループワークを行いました。事例の中では「本人希望シート」を活用し、グループの中で事例から読み取れる本人の希望や現状(~のために~状態である)という部分について考えました。それぞれのグループからは、次のような意見が出ました。
 
・本人視点が必要だとわかっていても特に家族の意向が優先されやすく、本人の希望を忘れがちになる。高齢者分野だけでなく他の分野でもあてはまると感じる。
・働きたい、読み聞かせをしたいとの希望から、スキルを活かしたい、人の役に立ちたいとの想いを汲み取ることができるのではないか。
・身体機能は自立しており家事や運転もできるが、物忘れがすすんでいることを家族は心配している。本人の想いを大事にしたいが家族の想いとすり合わせることが難しい。
・日常が寂しい、人と接したい、忘れていくことがさみしいといった気持ちがあるのではないか。本人の気持ちの汲み取り方ひとつにしても解釈は多様で難しいと感じた。
 
 今回の事例検討では、事例をもとに本人の希望を汲み取るといったことについて考えました。どの分野の支援においても、つい家族や支援者の立場に寄り添ってしまい、本人の希望や想いが置き去りになってしまうことが考えられ、「本人視点」を常に念頭に置くべきだと感じました。最後に小野氏の総評コメントとして、「何ができるかではなく、本人が何をしたいかといった検討が支援従事者の間で多く行われることを望みます。」との話しがありました。
 支援機関単体でなく、多機関・多職種で検討しあうことで、そのような気づきも生まれやすくなると思います。

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