社会福祉法人臼杵市社会福祉協議会からのお知らせ
令和5年度 第10回うすきプラットフォーム
テーマ 「地域コミュニティとの協働について」
令和5年うすきプラットフォーム第10回目が開催されました。
はじめに、臼杵市福祉課から、令和5年度電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金(いわゆる7万円給付)の支給が始まっていること、他にも給付金が検討されていることについて案内がありました。
次に、臼杵市地域力創生課から、地域振興協議会が市内18地区で設置されており、委嘱を受けた福祉委員がいること、令和6年4月を目標に福祉委員の活動強化に取り組むことについて説明がありました。
また、臼杵市福祉課から、令和6年2月18日13時に福祉フォーラムが臼杵中央公民館で開催され、講演会・避難所体験・VR体験コーナー等あることが紹介されました。
今回のテーマは「地域コミュニティとの協働について」です。臼杵市地域力創生課の石井義恭氏から、臼杵市の現状や課題等の説明がありました。
臼杵市の人口は2050年に2万人まで減少し、若い人が減り高齢者の割合がますます増えていきます。これにより社会や人口構造の変化、担い手不足、地域経済の縮小など様々な課題が生じています。少子高齢化・人口減少の現実を見据えた対策のひとつとして、地域活動の中心を担っていく組織「地域振興協議会」を旧小学校区(18地区)ごとに設置完了しています。世代や立場、団体等の枠を超えて連携することにより、地域活動が活性化するだけでなく、身近な地域でのつながりを深め、地域の一体感や日常生活での安心感を作り上げることを目的としています。市内の地域全体が結束した「一つのチーム」として地域を超えた協力体制等が求められることから、臼杵市地域振興協議会を年2回開催するとともに「臼杵地区」「野津地区」のエリアごとに隔月でブロック連絡会を開催し、関係機関や地域間での情報交換等を通して、さらなる関係性の強化を図っています。
ヤングケアラー、孤独・孤立、地域交通、生活支援等の地域課題への対応が求められており、単独の機関や部署による支援だけでは、市民の暮らしを支えられない状況が生じています。既存の機能や機構、人材、財源、情報、ノウハウ等を重ね合わせ、それぞれの分野だけでは解決や伴走が困難な課題に効率的・効果的に対応できる地域づくりを目指します。また、臼杵市という地域全体をフィールドにした連携を展開することにより、地域の持続的発展を支え、地域の一体感や日々の安心感を醸成していくことが必要です。地域振興協議会、うすきプラットフォーム、既存の会議体との連携、多様な主体による参加と協働等により、「心豊かで、笑顔のゆきかうまちを守り・支える仕組みづくり」が必要です。
概要説明のあと、次の3つについて個人ワーク・グループワークで意見交換を行いました。
○現在、地域コミュニティとどのような接点がありますか
○地域との協働が図れると、どのようなことが期待できますか
○地域との協働を推進するために、そのような方策が考えられますか
・顔が見える関係をつくること、顔見知りになると連携がスムーズになる、接点を増やすことが方策につながる
・地域が主体で活動できるよう行政のサポート・支援が大事
・地域振興協議会がどのような活動を行っているのか行政が周知することも必要
・日常生活において地域を意識することも必要、意識するだけで見方も変わる
・地域振興協議会は高齢者が多く若い人が入りにくい、世代間の交流が大事だと思う
・地域によっては30~40代の人がSNSで情報発信を行っている
・地域を知ることで人を知ることができる、出前講座等で地域の方に様々な情報を知ってもらう
・スーパーの空きスペースで健康教室を行うことでお店との相乗効果が生まれる、また行きやすい場所を拠点とすることで「場づくり、きっかけづくり」ができる
・公民館は人が集いやすい、顔が見える・声が聞こえることが大事
まとめとして、以下のことも全体共有しました。
・地域振興協議会と医療・福祉関係者の連携が必要、若い世代の参加を促していく
・場づくり、きっかけづくりなど接触回数を増やし、顔の見える関係をつくることが大事
今回は「地域コミュニティとの協働について」でしたが、次回は「民間企業との協働について」をテーマとする予定です。
きっかけ・接点・機会・場など、どこかで誰かとつながることができれば、課題解決の糸口を見つけることができるのではないかと思います。顔が分かる関係を多く作り、さまざまな人がつながるような地域・社会になれたら良いと思います。